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ドイ産業のよもやま話~part14~

皆さんこんにちは!

 

さて今回は

~注意点~

ということで、コンクリート製品製造業において製品を扱う際に特に注意すべきポイントについて、現場の視点から深掘りしていきます。

 

道路、河川、下水道、橋梁、建築構造物――こうした社会インフラを支えるコンクリート製品。その品質と安全性を維持するには、製造現場における丁寧な管理と注意が欠かせません。


1. 取り扱い時の基本原則:「割れ・欠け・変形」への配慮

■ 脆さを理解する

硬化したコンクリートは圧縮に強い反面、衝撃や引っ張りに弱いという性質があります。そのため、フォークリフトやクレーンでの搬送時には以下のような配慮が必須です。

  • 衝撃を避ける:落下や急な接触に注意

  • 角部を守る:角の欠け防止のためのパッド使用

  • 積載荷重の制限:製品の上に過度な重量物を載せない


2. 製品保管時の注意点

適切な保管は、品質維持と安全確保の両面で重要です。

■ 地面と直置きしない

製品の吸水や地盤沈下を避けるため、木パレットやコンクリートブロック上での保管が基本です。

■ 適切な積み重ね

  • 重いものを下、軽いものを上に配置

  • 製品のサイズや形状ごとに仕分けし、倒壊を防止

  • 水平を保つ:不安定な積み方は転倒・破損の原因に


3. 運搬・出荷時の注意点

出荷時には最終製品としての「品質・見た目・安全」が問われます。

  • ワイヤー・チェーンの当たり面を保護

  • 荷締めバンドによる損傷に注意

  • 輸送中の揺れ・摩擦を軽減する緩衝材の使用

出荷時のダメージは、顧客クレームや施工現場での再調整を招くため、細心の注意が求められます。


4. 製造時の後工程への配慮:寸法精度と表面品質

製品を現場で使いやすくするためには、製造段階から後工程を意識することが重要です。

  • 寸法公差の管理:規格内に収め、現場施工の手間を軽減

  • 型枠の管理:バリや表面欠陥を防ぐ

  • 養生期間の徹底:早期脱型はクラックの原因に


5. 作業者の安全確保:労働災害を防ぐ視点

コンクリート製品は重量があり、扱い方を誤ると重大事故につながるリスクがあります。

  • 吊り具・フックの点検を毎回実施

  • 声かけ・手元確認の徹底

  • ヘルメット・安全靴・手袋の着用は原則

さらに、作業手順書やKYT(危険予知トレーニング)を導入することで、安全意識の向上が期待されます。


おわりに

コンクリート製品の製造・取り扱いは、力仕事というだけでなく「緻密な判断力と注意力」が問われる専門職です。一つひとつの注意が、製品の品質を守り、現場の安全を支え、最終的には社会インフラ全体の信頼につながります。

 

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