
皆さんこんにちは!
さて今回は
~注意点~
ということで、コンクリート製品製造業において製品を扱う際に特に注意すべきポイントについて、現場の視点から深掘りしていきます。
道路、河川、下水道、橋梁、建築構造物――こうした社会インフラを支えるコンクリート製品。その品質と安全性を維持するには、製造現場における丁寧な管理と注意が欠かせません。
硬化したコンクリートは圧縮に強い反面、衝撃や引っ張りに弱いという性質があります。そのため、フォークリフトやクレーンでの搬送時には以下のような配慮が必須です。
衝撃を避ける:落下や急な接触に注意
角部を守る:角の欠け防止のためのパッド使用
積載荷重の制限:製品の上に過度な重量物を載せない
適切な保管は、品質維持と安全確保の両面で重要です。
製品の吸水や地盤沈下を避けるため、木パレットやコンクリートブロック上での保管が基本です。
重いものを下、軽いものを上に配置
製品のサイズや形状ごとに仕分けし、倒壊を防止
水平を保つ:不安定な積み方は転倒・破損の原因に
出荷時には最終製品としての「品質・見た目・安全」が問われます。
ワイヤー・チェーンの当たり面を保護
荷締めバンドによる損傷に注意
輸送中の揺れ・摩擦を軽減する緩衝材の使用
出荷時のダメージは、顧客クレームや施工現場での再調整を招くため、細心の注意が求められます。
製品を現場で使いやすくするためには、製造段階から後工程を意識することが重要です。
寸法公差の管理:規格内に収め、現場施工の手間を軽減
型枠の管理:バリや表面欠陥を防ぐ
養生期間の徹底:早期脱型はクラックの原因に
コンクリート製品は重量があり、扱い方を誤ると重大事故につながるリスクがあります。
吊り具・フックの点検を毎回実施
声かけ・手元確認の徹底
ヘルメット・安全靴・手袋の着用は原則
さらに、作業手順書やKYT(危険予知トレーニング)を導入することで、安全意識の向上が期待されます。
コンクリート製品の製造・取り扱いは、力仕事というだけでなく「緻密な判断力と注意力」が問われる専門職です。一つひとつの注意が、製品の品質を守り、現場の安全を支え、最終的には社会インフラ全体の信頼につながります。
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皆さんこんにちは!
さて今回は
~なんで?~
ということで、日本ほどコンクリートが多用されている国は珍しいと言われるほど、この素材はあらゆる場面で使用されています。ではなぜ、ここまでコンクリートが日本社会に浸透しているのでしょうか?
道路、橋梁、トンネル、建築物、護岸——現代の日本社会を歩いていると、必ずと言っていいほど目にするのが「コンクリート製品」です。
日本は、地震・台風・豪雨・津波といった自然災害が頻発する地理環境にあります。そのため、耐久性・耐水性・耐震性に優れた建材が必要とされてきました。
コンクリートは水や湿気に強く、劣化しにくい
鉄筋コンクリートは耐震性に優れている
緊急復旧や護岸工事にも対応可能
このような理由から、コンクリートは災害対策に不可欠な存在となっています。
日本の高度経済成長期(1950~70年代)には、急速なインフラ整備が求められました。
原材料の安定供給(セメント、砂利など)
大量生産が可能でコストも比較的安価
施工スピードが速く、成型の自由度が高い
これにより、日本中で橋梁や道路、ダムなどがコンクリートで建設され、以後の社会基盤となっていきました。
日本の都市部は限られた土地に密集して建築物が立ち並んでいます。この状況においても、コンクリートは強みを発揮します。
高層ビルやマンション建設に適した素材
防火性・遮音性が高く、都市生活に最適
狭小地でも型枠を工夫することで柔軟な施工が可能
これにより、都市部でも農村部でも、コンクリートは万能建材として採用されてきました。
コンクリート構造物は、適切な補修と保守を行えば50年以上使用可能です。日本の公共事業では、LCC(ライフサイクルコスト)を重視する傾向が強く、メンテナンス性の高い素材が求められます。
表面処理や補修工法の進化により寿命が延伸
継続的な点検・補修に適応する素材
防錆・防水加工の技術が充実
こうした背景も、コンクリート製品の継続利用を支えています。
「コンクリート=味気ない」と思われがちですが、日本では近年、デザイン性を備えた建築コンクリートも注目されています。
建築家・安藤忠雄氏の打ちっぱなしコンクリート作品
公共施設や景観整備における美観対応製品
装飾パネルや着色コンクリートの多様化
“素材美”としてのコンクリートの価値が再評価されているのも、日本ならではの現象です。
コンクリートは、単なる建材ではなく「日本の自然・歴史・経済・文化」と深く関わる存在です。その根強い浸透には、合理性だけでなく、“日本的な安心感”や“持続可能な社会への適応”という側面もあります。
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