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皆さんこんにちは!
さて今回は
~成分と調合~
ということで、コンクリートの基本的な成分とその調合方法、JIS規格に基づく配合設計のポイントまで詳しく解説します。
コンクリートは建築や土木工事において欠かせない材料であり、私たちの生活基盤を支えています。しかし、コンクリートは単なる「セメントと砂利の混合物」ではなく、適切な成分と緻密な調合によってその性能が決まります。
目次
セメント(結合材)
主にポルトランドセメントが使用され、骨材を結合し硬化させる役割。
水と化学反応(硬化反応)を起こして強度を発揮。
水(化学反応材)
セメントと反応して水和物を生成し、強度を生む。
適切な水セメント比(W/C比)が強度と耐久性を左右する。
粗骨材(砂利・砕石)
コンクリートの骨組みを形成。
粒径は通常5~20mmで、JIS A 5005に適合したものを使用。
細骨材(砂)
セメントと粗骨材の間隙を埋め、密度とワーカビリティを高める。
粒径5mm未満のものが使用される。
混和材・混和剤(補助材料)
流動性・耐久性・硬化時間などを調整するために使用。
フライアッシュ、スラグ微粉末、AE剤(空気連行剤)など。
調合設計は、目的に応じた強度・耐久性・施工性を得るために、各成分の最適な割合を決定するプロセスです。
必要な圧縮強度(例:24N/mm²、30N/mm²など)を基に設定。
一般的に建築用では24~36N/mm²程度が多い。
通常、耐久性を考慮してW/C比は50%以下が目安。
W/Cが低いほど高強度になるが、施工性が低下する。
ワーカビリティ(スランプ値)に応じて水量を調整。
水量からW/C比に応じてセメント量を逆算。
実際の使用骨材の吸水率や表面乾燥飽和状態を考慮して調整。
細骨材率(Fine Aggregate Ratio)も施工性に影響。
成分 | 配合量(kg/m³) |
---|---|
セメント | 300 |
水 | 150 |
砂 | 720 |
砂利 | 1050 |
AE剤(混和剤) | 適量 |
スランプ | 12cm |
W/C比 | 50% |
このような配合は、一般的な住宅の基礎や中低層の構造に適しています。
コンクリートは、材料の配合と施工の精度によって性能が大きく変わります。適切な設計と管理を行うことで、長寿命で安全な構造物を築くことができます。
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