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ドイ産業のよもやま話~part17~

皆さんこんにちは!

 

さて今回は

~割れさせない・遅らせない~

 

道路や河川、宅地造成、上下水道…街のあちらこちらで使われるコンクリート二次製品。U字溝・ヒューム管・L型擁壁・ボックスカルバート・縁石・桝・護岸ブロック・プレキャスト床版など、多種多様です。
私たちの仕事は、**工場の品質を壊さずに、そのまま現場へ届けること。**割れ・欠け・到着遅延は許されません。本記事では、運搬の基本と“見えない配慮”をわかりやすく解説します。

1. 製品特性を読む:重心・形状・金具位置がすべての起点

  • 重心と支持点:長尺物や偏心形状は支点の数・位置を事前に設計。

  • 表面保護:面取り部・角部は脆弱。角当て(コーナーパッド)+養生ゴムで接触ダメージをゼロへ。

  • 金具・吊り治具:インサート位置・吊り点を製品図で確認。横吊り不可などの禁止事項も共有。

製品図・出荷票・積込要領書を配車前に確認するのがプロの段取りです。

2. 車両選定と積載計画:安全は“載せる前”に決まる

  • 車両:平ボディ/セミトレーラー/ユニック車(積載クレーン)を使い分け。

  • 積み付け木杭・角材で荷台を平準化、摩擦増強マットを併用。

  • 軸重管理:総重量だけでなく軸重・片荷重もチェック。タイヤ温度の偏りは危険サイン。

  • 固縛法:ラッシングベルト/チェーン+角当てでエッジ保護、締付順序は外→内、左右対称が基本。

出発前チェック表
[ ] 積載明細・製品図の照合
[ ] 固縛点数・張力OK
[ ] 角当て・養生材のズレ無し
[ ] 荷台清掃・突起物無し
[ ] 非常時用のベルト・養生材の予備積載

3. ルートと時間帯:現場を止めない“静かな段取り” ️⏱️

  • 特殊車両通行の確認:高さ・幅・重量・最小回転半径、橋梁の重量制限も事前チェック。

  • 時間帯最適化:搬入窓口に合わせJust-In-Time。渋滞・学校通学時間帯・近隣騒音にも配慮。

  • 気象リスク:強風・積雪・路面凍結は固縛再確認と速度調整、無理はしない。

4. 積み下ろし:荷役は“声・合図・間合い”で決まる ️

  • 指揮者を一人に:手元合図を統一、周囲は立入禁止を確実に。

  • ユニック・クレーン:アウトリガーの下には敷板、吊り角度は60°以上を目安に。

  • 地盤・受け材:仮置きは水平・安定を優先、角当て+ゴムで微振動ダメージも防止。

  • 受入検査:チッピング・ヘアクラック・欠けを現地で即確認&記録

5. 記録とトレーサビリティ:品質は“見える化”で守る

  • 荷姿写真・固縛状態を出発前/到着後に撮影。

  • 電子伝票・到着通知で、責任の所在と工程の透明性を確保。

  • クレームは24時間以内の報告が鮮度。写真・時刻・天候・路面状況も添付。

6. 現場が喜ぶ+αの配慮 ✨

  • 吊り金具の向き合わせ、先出し品を手前に、施工順に並べ替え。

  • 小物(ボルト・スペーサー)は番号袋で仕分け。

  • 余剰パレットや養生材は回収リユースでコストと環境に貢献。

まとめ

“割れさせない・遅らせない”。そのために段取り・固縛・連携を突き詰めるのが私たちの価値です。
工場〜現場を一本の線でつなぐ運搬品質で、工期短縮と安全を両立します。ご相談はお気軽に!

 

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